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レポート

2020.09.15

【mi's navi】”EVカーシェアリング”と“ワーケーション”の新しい組み合わせ?!

今、新型コロナウイルス感染症の流行に伴って、様々な働き方の見直しや提案がされています。その中でも特に注目されているのが、“ワーケーション”(ワーク+バケーション)と呼ばれている、その名の通り“休暇を楽しみながら仕事する”ような、新しいスタイル。

そんな流れの中、小田原で、”EVカーシェアリング”と“ワーケーション”のコラボ企画がスタートしました。

そのコラボ企画はずばり、「小田原の森の中で、EVを使ったワーケーションが手軽にできる!」とういう企画です。

小田原を中心とした神奈川県西エリアで「eemo」というEV(電気自動車)カーシェアリングを行う株式会社REXEVと、市内のキャンプ場「いこいの森RECAMPおだわら」の運営を行う株式会社RECAMPによるもので、カーシェアした「eemo」で来場すると、「いこいの森RECAMPおだわら」で『EVでワーケーション応援セット』(ワーケーション時の電源をEVカーから供給することを応援するセット。電源供給に必要な機器とワーケーションに便利な電化製品を貸出し)の提供を無料で受けることができるというプランです。

真夏の某日、REXEVの社員さんが上記プランを利用して「いこいの森RECAMPおだわら」でワーケーションを行うということで、ワークスタイル模索中のフリーランサーの一人として、興味津々でうかがってきました。

小田原は“ワーケーション”に向いている?!

“ワーケーション”というと、遠方のリゾート地で行われるようなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、現実には遠方で仕事を続けるのは難しい面も多く、必要な時にふらっと“ワーケーション”をしたい、というニーズもあるようです。

小田原はその点、都心からのアクセスがよく、山や海などの自然も豊か。
よくよく考えたら、かなり“ワーケーション”向きな立地なのです。
小田原市は〈SDGs未来都市〉に選ばれていることもあり、“ガソリンを使わない”“再生可能エネルギーを利用”というEVカーシェアリングサービス「eemo」にも積極的に取り組んでいます。“EVカーシェアリング×ワーケーション”のコラボは、まさに小田原らしい企画でもあリました。

まずはステーションへ。

さて、ワーケーション当日。
待ち合わせ場所である、小田原駅西口から坂を上がってすぐにある「eemo」のステーションへ向かいます。
ステーションというのは、EVを貸出し、返却する場所のこと。

2020年9月上旬現在、小田原・箱根エリアには15カ所ほどのステーションが設置され、それぞれ1~5台のEVカーが置かれています。

とはいえ、一見無人の駐車場?
というのも、「eemo」の利用はすべてスマホのアプリで完結するのが特徴。貸出しから返却まで、対人の接客を受けることはありません。
この日に乗る予定の車も、すでに事前にスマホアプリで予約済みでした。
eemo 鍵部分 
eemo joint部分

当日の手順

  1. アプリで車のドアロックを解除
  2. 車のグローブボックス内のキーを「返却」から「貸出」に回す
  3. 充電コネクタを抜いてスタンドに戻す

ひと通り点検したら、もう出発です。

“バケーション”は食材の買い出しから。

「いこいの森RECAMPおだわら」に向かう前に、まずはステーション近くのスーパーマーケットへ、食材の買い出しに立ち寄りました。
というのも、今回の“ワーケーション”では、ワークの後のオフタイムにバーベキューと映画上映を楽しむということも計画の一つだったからです。

まさに、バケーションの前のお楽しみの時間。
レジャー気分で、和気あいあいと買い物に勤しみます。

買い込んだたくさんの食材を車に運び込み、いざ、「いこいの森」へ。
森の中へ

駅から10分で“森”の中へ。

「いこいの森」は、小田原市久野にある森林公園。

「いこいの森RECAMPおだわら」のほかにも、日帰りバーベキュー場、自然観察路、バードゴルフ場、ウォークラリーコース、木工芸体験室等があり、中には清流も流れていて、まさに自然の森そのものです。

スーパーマーケットからさぞ長時間かけて向かったかと思いきや、駅から(スーパーからも)10分程度という近さ!
あっという間に景色は“街”から“森”へと変わり、気分も一気にバケーションモードへと変わっていきます。

お隣りには、子どもたちにに大人気の遊具が多くある「子どもの森公園わんぱくらんど」や大人も楽しめる樹上のアスレチック「フォレストアドベンチャー小田原」、マウンテンバイクで森を走り抜ける「フォレストバイク」などがあり、この一帯は外遊びのベースキャンプとして最近「小田原フォレストベース」と呼ぶようになったそうです。

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パワームーバー
パワームーバー

『EVでワーケーション応援セット』を受け取り、環境のセッティング。

タープをはります
ペグをはります
スクリーンを設営します
電化製品たち
受付で到着を告げると、すぐに『EVでワーケーション応援セット』を受け取り。
内訳は、EVから電気を取り出す可搬型給電器(パワームーバー)、ワーケーションにあると便利な電化製品の一式(マルチタップ、USBケーブル、延長コード、サーキュレータ、卓上LED照明、電気ケトル、炊飯器、スクリーン、プロジェクタ)。キャンプ用のテントやテーブル・チェア、コンロ、ポケットWifiなどのレンタル料は有料になりますが、基本的には身体ひとつで行っても“ワーケーション”を満喫できる、というシステム。

早速、EVにパワームーバーをつないで、セッティングのスタートです。
タープ設営に続いて、お楽しみ時間のためのスクリーンもはります。
川で冷やす
冷やしておきたい飲み物や食料は、真横を流れている川の中へ。
まさに天然の冷蔵庫!キャンプ気分が高まっていきます。

EVからの電気が、パワームーバーとマルチタップを経由して、各PCやスマホ、レンタルした電化製品を動かします。何といってもこの日のヒットは、自動的に風を巡回させるサーキュレータと、家庭でおなじみの炊飯器。

キャンプ場に電化製品!?と思うかもしれませんが、これらを組み合わせることで、“快適な環境”と“時間の活用”もプラスされて、特に“ワーク”部分の効率アップにつながるのです。

“ワーク”はそれぞれのベストポジションで。

タープ
“ワーケーション”だからといって、すべての業務をバケーション気分でやらなければいけないというものでもないようです。

作業には、ゆったりと取り組みたいものもあれば、集中して取り組みたいものもあります。
この日も、ミーティングやブレインストーミングなど、柔軟な思考のやりとりやアイデア出しが必要な際はタープ、事務仕事やオンライン会議など、あまり雑念を入れたくない際は車内など、それぞれに場を切り替えて取り組んでいる様子でした。

ちなみに、長時間に及ぶ車内ワークでクーラーをかけ続けていても、EVの電力使用量はごくわずかなのだとか。アイドリング・ストップを気に病む必要もなく安心です。

じわじわと“バケーション”タイムへ。

炭
夕方になってきた頃、仕事のかたわら、少しずつバーベキューの準備へとシフトしていきます。
バーベキューコンロに炭をセットして、キャンプ場の流しでお米を洗い、炊飯器へ。
使い慣れた調理器具や好みの調味料を持ち込んで、料理を始める人も。
炊飯器
炊飯器
肉もほどよく焼けはじめ、お待ちかねの乾杯。
オンとオフの間がほぼないのが、“ワーケーション”の特徴です。
日も陰って、自然の風が吹き、心地いい“バケーション”タイム。
暗くなってきた頃には、いよいよ映画上映です。
パソコンをプロジェクターにつなぎ、インターネットの動画サービスで選んだ映画をスクリーンに映し出します。
映画を見ながら、「仕事関係の動画やプレゼン資料の確認にも使えるね」という話になり、ワーケーション風景を撮影した動画を、急遽その場でテスト上映。
オン&オフは間がないのと同時に、そのスイッチがごく自然に切り替わるのも、“ワーケーション”の特徴であり、醍醐味かもしれません。
ソーセージを焼く
野菜たち
乾杯風景
夜の風景
映画上映会
映画上映会

“EVカーシェアリング×ワーケーション”体験を終えて。

同行した、“EVカーシェアリング”“ワーケーション”、ともに初体験でした。
印象に残ったのは、今さらですが、小田原の自然環境のよさ。

自然を楽しみたい、自然の中で仕事をしたい、と思う人は、自然を大切にしたいという人でもあるので、おそらくこの2つはすごく相性がいいのだと思います。

一方で、“ワーケーション”は、バケーション気分にこだわりすぎることなく、ワークの効果や効率を重視して取り組むこともできるのだと知ることもできました。

その武器として用意されたのが、今回の『EVでワーケーション応援セット』で。
何より、みなさんがリラックスしてそれぞれのペースで仕事されている姿が、とても印象的な一日でした。
目黒さんプロフィール

この日のワーケーションの様子を動画で!

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