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レポート

2024.11.15

定年後の新たな挑戦「ちょうど良い田舎暮らし」

この記事の3つのポイント

1. シニア層の移住のきっかけと決断プロセス

2. 小田原の生活環境と魅力

3. 移住後の課題とその解決策

シニア世代の新たな挑戦、小田原移住のすすめ

移住を考えている多くの方は、子育て世代かもしれません。

都市での仕事や文化へのアクセスが重要な現役子育て世代にとって、地域コミュニティへの参加は子どもを通じて自然に広がるでしょう。しかし、退職後に新しい生活を求めるシニア層にとって、移住の選択は一層の計画と勇気を必要とします。

この記事では、子育てはとっくに卒業した夫と2人だけのシニア世代が実際に小田原に移住して10年の経験をもとに、その魅力をお伝えします。

退職後の暮らしを考え始めたきっかけ

50代半ばを迎え、定年が見えてきて考え始めたのが「定年後の暮らし」。

東京墨田区のスカイツリー近くのマンションは、都内山手線内外には1時間かからずにいけ、アクセスが非常に良く仕事にも遊びに出かけるのにも便利な環境でした。
しかし、マンションには日常的に車の騒音が聞こえ、日当たりも悪かったので、その中での生活は、自由な時間が増えるとともに窮屈に感じるようになりました。

そんな時、仕事で訪れた小田原。
仕事が終わって帰る時、光る海に誘われ不意に国府津駅で下車しました。
そのまま、国府津駅周辺を散歩したのですが、山に入ってゆく小さな川沿いの小道の光景がとても気に入りました。道がカーブしてその先に竹林が見え、少し分け入れば細い滝もある山の中。

駅から歩いてわずか20分の場所に、竹林や滝のある山の風景が広がり、都会では得られない癒しを感じました。

国府津駅から徒歩約10分で見える景色
国府津駅から徒歩約20分で広がる自然な風景

小田原移住を後押しする理由

そろそろ介護が必要な親や兄弟が神奈川県内に住んでいることもあり、介護を考えると小田原暮らしのイメージが具体的に大きなものになり、移住先の選択肢として浮上してきました。

そこからは不動産情報をチェックする日々。
運良く理想的な物件が見つかり、定年を待たずにマンション売却を当てにして小さな家を購入しました。8年間程、東京との二重生活を経て、63歳で小田原に完全移住しました。ここでの暮らしは、歩いていけるほど近い海や山の自然を身近に感じながら、箱根・伊豆・鎌倉といった観光地にも手軽にアクセスできる贅沢な日常です。

都会へのアクセスの良さが魅力

小田原からは東京まで新幹線で約35分、電車で横浜まで50分と都会へのアクセスも抜群です。

小田原駅には新幹線や小田急線、伊豆急行など多くの路線があり、田舎暮らしを楽しみつつ都市部でのイベントやショッピングにも気軽に出かけられます。先日は上野で「ガチ中華」のランチを楽しんだ後、デパートで買い物をし、六本木の劇場で観劇をしました。帰宅したのは23時前でしたが、これだけ都市部を堪能しても、その時間に帰宅できるアクセスの良さは本当に素晴らしいです。

また、東京方面の東海道線は通勤時間帯でも座ることができるのは大きなメリットです。帰りも上野駅や新宿駅からなら、普通車で大体座れます(東京駅以降、渋谷駅以降は満席になることが多いです)。

小田原の豊かな食と自然

小田原では、みかんや柿などの新鮮な美味しい果物が安く手に入ります。無人販売所も多く、地元の新鮮な食材を楽しむことができます。
また、ブドウや梨、イチゴ、イチジクといった果物など種類も豊富で、四季折々の味覚を堪能できるのが魅力です。

私たちは小田原を「ちょうど良い田舎」と呼び、自然と共に豊かな生活を楽しんでいます。

小田原の特産物のみかん

小田原移住の課題と対策

交通手段

もちろん、移住には課題もありました。

まず一つ目は交通手段です。
買い物に車が必要な場所もあり、高齢になり運転が難しくなると不便を感じるかもしれません。
私たちは徒歩圏内にショッピングモールやドラッグストアがあるため、問題ありませんが、場所によっては運転出来ないと大変かもしれません。 ネットスーパーやECモールなどを上手に活用することが大事です。

コミュニティへの参加

二つ目の課題は地域社会やコミュニティーへの参加です。

移住した頃は、夫と二人きりで出かけることしかできませんでした。

この課題を解決するために、私は小田原市が後援する「健康ボウリング教室」に通い始めました。
コミュニティを広げるために始めたボウリングですが、週一回のリーグ戦を何年も続けるうちにランチや遊びに行く仲間もできました。また、自治会活動や地域の祭礼にも積極的に参加するようにすることで、地元の人々に顔を覚えてもらい、 地域コミュニティに溶け込むことができました。

「どうしようか」、「かったるいし、少し面倒?」、「気を使うかも?」など地域社会への参加には最初はためらいもありましたが、積極的に関わることで多くの人々に受け入れてもらい、今では地元への愛着が深まって小田原人になった気がします。

終わりに

シニア層にとっての小田原移住は、自然と都会の利便性を兼ね備えた「ちょうど良い田舎」での新しい生活の始まりです。定年後の暮らしを考える際には、小田原の魅力をぜひ一度体験してみてください。

この記事を書いた人

まおまお
60代になり夫婦2人で小田原へ完全移住
豊かな自然と利便性から「ちょうどよい田舎」と小田原を呼び、その暮らしを楽しんでいる

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