レポート
【mi's navi】「鴨宮」は便利、かつ"自然が隣にある"ような地域。「富士山がすごく綺麗に見える」/ 橘髙佳音さん
「小田原」と一言で言っても、それぞれエリアによって見える景色も違えば、たたずまい、生活している人、まちの空気も違います。
大型店舗が並ぶ巡礼街道
それでいて、海が近く、箱根・足柄・丹沢などの雄大な自然に囲まれ、住宅街には生活の気配もあふれているような、まさに「小田原ライフ」といった地域です。
街道の行き交う鴨宮のまち
そんな鬱々とした気分から脱しようと、好きな"海"の見える土地への引っ越しを決意。出会ったのが小田原、そして鴨宮でした。そんな橘髙さんの鴨宮での暮らしや、現在の仕事である『自伐型林業』について、またそのワークスタイルや、"旅とお酒と歩くことが好き" という日々の生活について、お話をうかがってきました。
ある日パッて扉開けたら富士山が見えて。 「ええ!?知らなかった!」みたいな(笑)
鴨宮駅ホーム
・海に近い場所
・現在と同程度の家賃で、より広い間取りの部屋
…などの条件で浮上した、鴨宮という地。
「前の会社でお世話になった人に小田原から通ってる方がいて、当時は『遠いですねー』という印象だったんですが、実際に来てみると、たまに1時間ちょっと乗るくらい大丈夫だなって。電車好きなので」と、周辺の情報について下調べすることなく、通勤の気分を肌で感じつつ現地に向かったそうです。「来たら、小田原の雰囲気がすごくよくて。気に入ってしまって」。不動産屋さんの案内で何軒かの物件を見た後、鴨宮への移住を即決しました。
鴨宮にある大型ショッピングモール。
鴨宮から見える富士山
求めていたものが当たり前にある日々。 鬱々としようがありません。
橘髙さんが初めて訪れたという国府津の海
水路で優雅に鴨が泳いでいたり、神社の桜が綺麗だったり。 都会では見られない風景。「歩いてて楽しいです」
「1時間くらいならどこでも歩く」という橘髙さんにとって、鴨宮は、お散歩エリアとしてもお気に入りの場所。一番好きなのは"水路"だそう。鴨宮はもともと田んぼが多い地域でもあり、住宅街のあちこちには今も水路がめぐり、毎日、勢いよく音を立てながら水が流れています。「水路で優雅に鴨が泳いでたり、神社の桜が綺麗だったり」
"東海道"をはじめ、"巡礼街道"や、かつてあった"富士道"など、歴史や謂れのある道が東に西に行き交っているのも、鴨宮の特徴。その中にはひっそりと神社仏閣もたたずみ、季節季節で咲く花が住民の心を潤してもいます。「"自然が隣にある"ような地域。気持ちがいいところです」
そして、橘髙さんの「歩く」範囲は、市内にとどまらず、その"東海道"のかつての宿場町である大磯や箱根まで広がる時もあります。「足、死にます(笑)でも、楽しいです。風祭駅を通った時には、あっここ箱根駅伝のとこや! って」
橘髙さんならではの"ウォーキングライフ"の拠点としても楽しんでいるようです。
鴨宮の住宅街を流れる水路
春には桜も咲く春光院
水路には魚の姿も
転職先の団体の事務局長が隣駅に!? 住んでみてから気づいた不思議な巡り合わせと、心地いい住環境
復興支援の活動をする会社に勤めていた橘髙さんですが、移住後、前職の先輩に誘われ、『自伐型林業推進協会(以下、自伐協)』に転職。最大の驚きは、そこの事務局長・上垣喜寛さんが、隣駅 「国府津駅」周辺に住む”移住者”でもあっ たことでした。
転職先は『自伐型林業推進協会』。研修のアテンド中に一息ついてる橘高さん
橘髙さんは、本人曰く「すごく簡単にいうと、"伐採するのは少しの量で、負担をかけずに山を整備しましょう"という団体」である『自伐協』の中で、自治体への事業提案や推進、助成金事業の管理や研修のサポートなどを担当しています。出張も多いですが、メインはリモートでの作業。そんな中で業務をこなしていくのにも、鴨宮は「めちゃめちゃいい環境」と話します。
「すごく"住み良い"んですよ。気候がいいし、人が多すぎるわけでも、 少なすぎるわけでもない。買い物もすぐ行ける。気分転換に、散歩にも海にも行ける」 住んでみてはじめて気がつく、鴨宮の魅力かもしれません。
心の導くままに選び取った"気持ちがいいところ"で、これからも自分らしく
今後やってみたいことは、「小田原のお店の開拓」。お酒が好きだけれども、自称「超インドア」ということもあって"家飲み派"な橘髙さん。自宅にはお酒が沢山並んでいるそうですが、「美味しいお店がたくさんあると聞いたので、知りたいです」と、まちのお店にも足を踏み入れてみたいとのことでした。 仕事のスタイル、仕事のペースは、今のままで。 今後東京に戻る可能性を尋ねたところ、「絶対に戻らない」と笑いながらも断言。 「小田原は人も建物もゆとりがあって、のんびりしていて、疲れないですし、自分には合っていますね」 心の導くままに選び取った"気持ちがいいところ"、「鴨宮」。これからもここで、自分らしく働き、暮らし、楽しみを広げていくことを思い描いています。
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