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移住

2020.06.01

【mi's navi】「小田原には観光、歴史、食事、そして”音楽”もある」
ナンシーさん&ベティさん(THE PARTYS)

“小田原発!ガールズバンド”として活躍中の「THE PARTYS(パーリーズ)」。実はそのメンバー は全員、小田原以外の出身者です。
音楽活動をしていく中で“小田原”に出会い、拠点にしようと決意したこと、また、プライベートでの生活や小田原への思いなどを、移住者でもある中心メンバーの2人、ナンシーさんとベティさんにお話をうかがいました。
左から、ベティさんとナンシーさん。ナンシーさんの勤務地でもある小田原駅近くのライブハウスにて。
左から、ベティさんとナンシーさん。ナンシーさんの勤務地でもある小田原駅近くのライブハウスにて。

「THE PARTYS」のなりたち、小田原との関わり。

ステージでギターを弾くナンシーさん。(ナンシーさん提供。2019年11月撮影、小田原市民会館 にて)

ステージでギターを弾くナンシーさん。(ナンシーさん提供。2019年11月撮影、小田原市民会館 にて)

ナンシーさんは、小田原出身ではありませんが、もともと近隣の平塚出身。小田原の高校へ進学以降、遊ぶ場所などは当然小田原になっていったそうです。高校では軽音楽部でバンド活動、音楽仲間も小田原の同世代の人たち。「いまだに、みんなで毎年イベントをやってるくらい仲がいい」のだそう。その後、ナンシーさんは東京の音楽の専門学校へ。ナンシーさんとベティさんはそこで出会うのですが、「THE PARTYS」の誕生は卒業後少し経ってからのこと。
“1回きりのバンド”として結成したのは、鴨宮のライブハウス・オーナー(ナンシーさんの友人)のバースデーイベントへの出演がきっかけ。
あくまで1回きりの予定だった「THE PARTYS」ですが、翌年にその映像を見返した際、「これ続けた方が面白いんじゃない?」となり、本格的に始動することを決意したそうです。
ちょうどその頃、ナンシーさんが小田原の男性と結婚したという事もあり、ナンシーさんはベティさんより一足先に小田原の住人となったのです。

小田原の“音楽”との出会い。

ライブハウスでのナンシーさんの勤務風景。(ナンシーさん提供。2019年11月撮影)

ライブハウスでのナンシーさんの勤務風景。(ナンシーさん提供。2019年11月撮影)

それでも始動以降5年間ほど、「THE PARTYS」の拠点は“東京”でした。
バンド飽和状態ともいえる東京での活動は、ベティさんによると、割と鳴かず飛ばずで、この先どうしようかとうまくいかないことも多かったそうです。
とはいえ、ナンシーさんのつながりを軸に、小田原でのライブやイベント出演など「THE PARTYS」の活動範囲を広げていた頃で、 “小田原で応援してくれる人”が少しずつ増えきた時期でもありました。
ライブ時の会場でもあった小田原駅近くのライブハウスは、“仕事をしっかりやっているけど、好きで音楽もやっている”ような、大人の世代の人たちがたくさん集まる場所で、2人の考えに大きく影響を与えました。
ステージでパフォーマンスをするベティさん。(ベティさん提供。2019年11月撮影、小田原市民会館にて)

ステージでパフォーマンスをするベティさん。(ベティさん提供。2019年11月撮影、小田原市民会館にて)

「こういう、純粋に“音楽が好きでやる”ことが、本当の音楽の形だなと原点に戻るような気持ちに。小田原のミュージシャンたちの輪、音楽に対する姿勢、それが伝わってくる演奏。
この人たちの仲間になりたい」とベティさんは思ったそうです。
「東京ではなく“小田原”を拠点に力をつけていった方が、自分たちに向いているんじゃないか?」
メンバーで話し合い、「THE PARTYSが小田原でやっていく」ことを決意したのは、始動から6年目の頃でした。

小田原の特徴は、“人と人のつながりのすごさ”と“いい意味のごちゃ混ぜ感”。

FMおだわらでのベティさんの勤務風景。(ベティさん提供。2019年12月撮影)

FMおだわらでのベティさんの勤務風景。(ベティさん提供。2019年12月撮影)

小田原の特徴は、“人と人のつながりのすごさ”と“いい意味のごちゃ混ぜ感”。
ナンシーさんにとっての小田原の印象は、“人と人のつながり”みたいなもので物事が動いてくことが、すごく多いということ。バンド活動でも、周りの人に助けられて続けられてることが多いと感じるのだそうです。
しばらく東京から小田原に通っていたベティさんも、「より地域に密着したい」と小田原への移住を決意。そんなベティさんにとっての小田原の印象は、いい意味のごちゃ混ぜ感。
「小田原駅を出た時とか、パッてお城が現れたりするのはやっぱりちょっと普通じゃなく、小田原の街に“暮らしている人”と“観光で来ている人”が入り混じっている感じが不思議。生活する場所であり、人が訪れる場所であり、また、小田原から東京等に遊びにいく人もいる。 いろんなものがいい意味でごちゃ混ぜになってるのがいいな」、とベティさんは思ったそうです。
また、「本当に住んでよかった。東京は、当たり前だけどすごく人も多いし、 疲れちゃうなあっていうのがあって。小田原は、お祭りとかで人が多くても、周りの人も全然イライラしてない雰囲気だったりして」と住み心地についても満足度は高いようです。

小田原の特徴は、“人と人のつながりのすごさ”と“いい意味のごちゃ混ぜ感”。

ナンシーさんのおすすめスポットは、歴史ある歓楽街 “宮小路”、そして海。
 “宮小路”は、雰囲気と、時間がゆっくり流れている感じが気に入っているのだそう。 もちろん、そこにナンシーさんの馴染みのカフェがあることも欠かせません。行けば楽しく話せて、絶対リフレッシュして帰ってくることができる場所。
もう一つのリフレッシュ場所である「海」については、海そのものだけでなく、浜町辺りからの海沿いの道を散歩コースとしてして楽しんでいます。昔の古い家だったり、並木道だったりとか、昔はこういう道路だったのかなあとか思いながら歩くのが好きなんだそう。
一方で、ベティさんのおすすめスポットは、駅近くの居酒屋街でもある“東通り商店街”。
同エリアには、2019年のワンマンコンサートの際に、 色々なお店にポスター掲示依頼など足を運んだことを機に、友だち
の輪が広がったのだとか。何よりお酒好きのベティさんには、飲める場所がたくさんあるのが嬉しいのだそう。「昼はあんまりお店やってないけど、夜になったらいきなり元気になってくる感じも面白いなあって」
ナンシーさんお気に入りの散歩コースである浜町の海。
(ナンシーさん提供。2019年12月撮影)
ベティさんお気に入りの“東通り商店街”のお店にて、コンサートのポスターを挟んでマスターと 記念写真。
(ベティさん提供。2019年10月撮影)

小田原の特徴は、“人と人のつながりのすごさ”と“いい意味のごちゃ混ぜ感”。

2019年、小田原市民会館でのワンマンコンサートを大成功で終えた「THE PARTYS」。
ステージからお客さんを見渡すと、今までつながってきた人、知っている顔がたくさん見えたとのこと。
「みんな親戚みたいな気持ち、『パーリーズ頑張れー』みたいな気持ちで来て、お互いの気持ちが伝わってるような感じ。
順調に東京で成功して、同じ規模でライブをやったとしても、絶対に味わえないもの。だから、悩んでる時期もあってよかったじゃないけど、小田原じゃないとできなかったし、感動もしなかっただろうなっていう自信はあります」 とベティさんは断言しています。
「今後もみんなが楽しめることをどんどんやり、小田原以外の人からも「『THE PARTYS』がいるから小田原に来る」という風にしたいと話すナンシーさん。ベティさんも、「小田原は見るところがいっぱいあるから、遠いところから来てよって言うことが後ろめたくない。ライブも観光も一緒に楽しんでもらえたら」と話します。
小田原には観光、歴史、食事、そして“音楽”もある。 ナンシーさん、ベティさん、そして「THE PARTYS」は、これからも、小田原のもう一つの魅力 である“音楽”を仲間たちと盛り上げ、つながり、広がり続けていきます。
『ザ・パーリーズ 10周年記念公演~さぁ行こう!小田原市民会館~』ステージ風景。(ナンシーさん提供。2019年11月撮影)
『ザ・パーリーズ 10周年記念公演~さぁ行こう!小田原市民会館~』ステージ風景。
(ナンシーさん提供。2019年11月撮影)

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