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移住

2025.11.17

小田原移住者が教える!暮らしを彩るおすすめスポット
【移住サポーター桜井さん編】

今回からスタートする新シリーズ「小田原移住者が教える!暮らしを彩るおすすめスポット」では、小田原で暮らす移住サポーターの目線から、街の“リアルな魅力”を紹介していきます。

観光だけでは気づけない地元の美味しいごはん屋さん、暮らしをちょっと豊かにしてくれるお店、
そして日々の散歩で見つけた小さな楽しみ。
実際に体験してきた移住者だからこそ知っているスポットを、小田原暮らしのヒントとしてお届けします。

小田原で暮らして 3 年半。歴史好きの桜井さんが選んだ移住先

【今回紹介してくれる移住者は桜井さん】

小田原に移住して3年半になる桜井さんは、東京都世田谷区から移住。出版社で旅行ガイドブックの編集やWeb制作に携わってきました。
2022年3月、27歳になる直前に「いつか住みたい」と温めていた思いを実現。小田原への移住を決断しました。

きっかけは、学生時代から感じていた“小田原の心地よさ”。
歴史好きの桜井さんにとって、小田原城は特別な存在でした。
さらに偶然立ち寄った飲食店の美味しさと手頃さに惹かれ、月に一度は通うように。
観光を重ねるうちに「ここで暮らしたい」という気持ちがどんどん大きくなっていったといいます。

リモートワークが広がり、住む場所を選びやすくなったタイミングで思い切って移住。
今では“旅人の目線”で街の魅力を再発見する日々を楽しんでいます。

今回は、そんな桜井さんがおすすめする、移住者目線で暮らしを楽しめる小田原の4スポットをご紹介します。

桜井さんの移住インタビュー記事はこちら「小田原には、旅のプロでも気づいていない魅力がある」

桜井さんおすすめスポット1
地元の漁師が営む、ローカル感あふれる海鮮居酒屋【 旬魚酒楽 辰 】

地元の人が集う“リアルな小田原”を味わえる場所

最初に桜井さんが紹介してくれたのは、宮小路にある海鮮居酒屋「旬魚酒楽 辰」

現役の漁師が切り盛りするこのお店は、その日獲れたばかりの魚介を使った料理が自慢です。小田原といえば海の幸を思い浮かべる人も多いですが、「辰」は観光向けではなく、地元の人々が日常的に集う“リアルな小田原の海鮮居酒屋”。肩ひじ張らずに、地域の空気を丸ごと味わえるのが大きな魅力です。
 

店内に入ると、すぐに感じられるのは“ローカルならではの活気”。店主の漁師仲間や飲食店関係者が自然と集まり、カウンター越しの会話が弾む雰囲気はまさに小田原的。

桜井さんも
「駅前では味わえないたくましさや人懐っこさがあって、観光客はもちろん移住者にもぜひ訪れてほしい」
と語ります。

桜井さんおすすめは“小イカの醤油焼き”!

料理はどれも外れなし。中でも桜井さんのおすすめは「小イカの醤油焼き」
小ぶりなイカを香ばしく焼き上げ、イカの旨み、ほろ苦さが絶妙に絡み合う一皿です。日本酒との相性も抜群で、地元ならではの組み合わせを存分に楽しめます。

さらに「刺身盛り合わせ」は必食の一品。その日の朝に獲れた魚が豪快に盛られ、小田原の海の豊かさを五感で味わえます。

香ばしい香りがたまらない、桜井さん一押しの一品。地元の旨みをじっくり味わえます。
その日水揚げされた地魚が並ぶ豪華な盛り合わせ。小田原の海の豊かさを実感。

“暮らしの中の小田原”を感じる一軒

店を中心にしたコミュニティが広がっているのも「辰」の特徴。
座敷席では店主のお子さんが顔をのぞかせることもあり、家族の営みがそのままお店の温かさをつくり出しています。観光客にはなかなか出会えない、小田原の“日常の力強さ”を感じられる一軒です。

DATA
「旬魚酒楽 辰」
神奈川県小田原市本町2丁目13-34
営業時間:月~金曜日 17:00~22:30/土・日曜日 17:00~22:00
定休日:なし
google MAP:旬魚酒楽 辰
Instagram:@tatsu.syungyosyuraku

桜井さんおすすめスポット2
一人でも安心して過ごせる大人の隠れ家バー【 Bar Carta 】

お堀端通りに佇む、静かな時間が流れるバー

次に桜井さんが紹介してくれたのは、お堀端通りに佇む「Bar Carta(カルタ)」

外観から漂う落ち着いた雰囲気に惹かれ、扉を開けると広がるのは静かな時間が流れるオーセンティックバーです。小田原といえば賑やかな居酒屋をイメージする人も多いですが、こんなしっとりと大人の時間を楽しめるバーがあるのはとても貴重。移住後の暮らしに新しい彩りを添えてくれる場所です。

柔らかな笑顔が迎えてくれる、バーテンダーの円山さん

「このお店の大きなの魅力は、バーテンダーの円山さんですね」と桜井さん。

初めて訪れる人にとってバーは少し敷居が高く感じることもありますが、円山さんの柔らかく気さくな人柄が不思議な安心感を与えてくれます。一人で立ち寄っても心地よく過ごせ、自然とまた足を運びたくなる。そんな安心感が、移住者にとっては特にありがたい存在です。 
落ち着いた雰囲気の中で、円山さんがつくる一杯を。地元ファンにも愛される街のバー。

お酒と会話がつなぐ、小田原の人と街

さらに「Bar Carta」はお酒を楽しむだけでなく、情報交換の場としても魅力があります。
地元をよく知る常連客やグルメ通が集い、会話の中で「この店もおすすめだよ」「あの場所もいいよ」と自然に地域の情報が共有される。桜井さん自身も、ここで出会った人から新しい小田原の楽しみ方を知り、日々暮らしを豊かにしているといいます。
落ち着いた空間でゆったりと一杯を楽しむだけでなく、新しい街でのつながりや発見をもたらしてくれる。そんな「Bar Carta」は、移住者にとって頼もしい大人の隠れ家です。
DATA
「Bar carta」
神奈川県小田原市栄町1丁目10-6
営業時間:火~土曜日 19:00~00:00/日曜日18:00~23:00
定休日:月曜日
google MAP:Bar carta
Instagram:@carta_ohoribata

桜井さんおすすめスポット3
魚との出会いが暮らしを変える【 ヤオマサ中町店 】

日常の中にある“発見の場”としてのスーパー

3店舗目に桜井さんが挙げてくれたのは、地元のスーパー「ヤオマサ中町店」
観光向けの飲食店ではなく、日常に根ざした買い物の場ですが、「生活の質を大きく変えてくれた存在」だと語ります。

「東京に住んでいた頃は、魚を自分で調理することはほとんどなかったんです。でも、小田原に移住してからヤオマサに通うようになり、魚の種類の豊富さと新鮮さに驚かされました。朝獲れの魚がずらりと並び、それが手頃な価格で買える。アジやサバはもちろん、カンパチや金目鯛、さらには東京では見かけないような珍しい魚まで揃っているんです」

地元の魚「おしつけ(アブラボウズ)」がずらり。日常の買い物で旬の魚に出会えるのも小田原ならでは。

“見て、調べて、作る”が楽しい日常に

買い物中に見かけた魚をGoogleレンズで調べながら、その場で調理法をイメージするのも桜井さんの楽しみ方。
ヤオマサのポップには魚の特徴やおすすめの調理方法が書かれているため、挑戦しやすいのもポイントです。

「中でも印象に残っているのは“カゴカキダイの塩焼き”ですね。シンプルな料理だからこそ奥深くて、最初は思うように焼けませんでした。でも何度か挑戦するうちに、外は香ばしく中はふっくら仕上げられるようになって、初めて『これだ!』と思える味にたどり着けたんです。その達成感は格別でした」

桜井さんが作ったカゴカキダイの塩焼き。スーパーで見つけた魚が、食卓の主役に。

小田原の“豊かな日常”がここにある

今では「今日の魚はどう料理しようか」と考える時間が楽しみになり、自炊が移住生活を彩る大切な習慣になったといいます。スーパーという日常的な存在が、暮らしの豊かさを大きく広げてくれる。それは小田原ならではの体験かもしれません。

DATA
「ヤオマサ 中町店」
神奈川県小田原市中町1-10-8
営業時間:月~日曜日 9:30~21:00
定休日:なし
google MAP:ヤオマサ 中町店
HP:http://www.yaomasa.com/store/nakacho.html

桜井さんおすすめスポット4
小田原に文化の灯をともす【 小田原シネマ館 】

“文化の灯を絶やさない”想いから生まれた映画館

最後に桜井さんが紹介してくれたのは、昨年オープンした「小田原シネマ館」
すでに桜井さんの日常の一部になっているというこの映画館は、大手シネコンとは異なる個性を放ちます。上映されるなかにはインディーズ映画や往年の名作もあり、まるで映画のセレクトショップのような存在。創業者・蓑宮さんの「小田原の文化の灯を絶やしたくない」という強い思いから誕生した場所です。

トップクラスの音響で味わう、特別な映画体験

特にこだわっているのは音響設備。全国でもトップクラスと評される環境で上映される映画は、特に音楽やアート作品の魅力を最大限に引き出してくれます。

さらに、毎週金曜は1,000円で観られるサービスデーで、気軽に足を運べるのも魅力。
「週に1~2回は通っていて、映画を観てから魚料理を作るのが金曜の定番になりました」と桜井さんは笑顔を見せます。

路地裏でひっそりと灯をともす小田原シネマ館。2階のイタリアンレストランでディナーをいただくのもおすすめ

小田原の暮らしに“文化の灯”をともす場所

観客層は平日には地元のシニア世代、週末には若者や映画好きが訪れるなど幅広く、作品によって客層が変化するのも面白い点です。地域の文化的な土壌を背景にした映画館だからこそ、小田原の風景や人々の暮らしに自然と溶け込んでいます。

「小田原シネマ館は、この街の生活に“映画を観る”という新しい選択肢を加えてくれる場所。豊かで奥深い文化的な楽しみを提供してくれる素晴らしい映画館だと思います」と語る桜井さん。

暮らしのなかに豊かな文化体験を添えてくれる、特別な場所になっています。

壁面には館の想いが綴られたー文が。小田原の文化を育む映画館。
DATA
「小田原シネマ館」
神奈川県小田原市栄町2-7-30 みのさん第一ビル1F
HP:https://odawara-cinema.jp/
google MAP:小田原シネマ館
Instagram:@odawara_cinema

「小田原はオーダーメイドのバランスがある街」ー 移住者からのメッセージ

4つのお気に入りスポットを紹介してくれた桜井さん。
取材の最後に「移住後に大切にしていること」を伺うと、まず挙げたのは「実際に足を運び、自分で体験すること」でした。
「小田原は本当に選択肢が多い街です。情報を聞くだけではもったいない。自分で訪れてこそ魅力が自分のものになります。地元の人との交流も積極的に楽しむことで、この街の奥行きある魅力に触れられるんです」

さらに「小田原を案内すること」も、自身の楽しみのひとつ。友人や会社の同僚を招いて歩くことで、自分では気づかなかった発見が得られ、街への理解も深まるといいます。

最後に「小田原を一言で表現すると?」と尋ねると、桜井さんは「小田原はオーダーメイドのバランスがある街です」と答えてくれました。自然、歴史、文化、グルメが無理なく身近にあり、日常から週末まで自分で選んで楽しめる環境がある。このバランスの良さと選択肢の多さから、誰もが自分だけの暮らしやすさを叶えられる街だと語ります。

「まずは一度訪れてみてください。そして実際に歩いて、地元の人と話してみてください。観光だけではわからない、この街ならではの魅力がきっと見えてくると思います」

桜井さんの言葉からは、行動することでどんどん広がっていく“小田原の暮らしの豊かさが伝わってきました。

小田原の魅力を、自分の足で見つけてきた桜井さん。行動するほどに街への愛着が深まっていく。

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