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移住

2022.09.14

小田原には、旅のプロでも気づいていない魅力がある【桜井さん・移住】

「小田原には、旅のプロでも気づいていない魅力がある。」旅行メディアに携わる "旅のプロ"桜井さんはそう語ります。「自然と歴史、市民の生活のバランスのとれたまち」、「行ける、帰れる、そして呼べる」。様々な言葉で小田原の良さを表現し、自らもWEBで発信を行う桜井さんにお話を伺いました。

「旅行」との関わりについて

昔から旅行が大好きで、学生時代から全国各地へ出かけていました。私は歴史オタクなので、まずは土地とゆかりのある人物や史実を調べ、本を読んでイメージをつくり、最後に現地で答え合わせをして、新しい興味や発見が生まれるという好循環にずっとハマっています。
旅行した中で、特に印象に残っている街は佐賀県の唐津市。洋上に浮かんでいるかのような美しい唐津城や市内各所で焼き上げられる唐津焼に、11月に開催される「唐津くんち」など見どころは尽きません。海と城、街の距離感や城下町としての歴史など、小田原の魅力と共通点も多い街だと思います。
こういった"旅行をすることで味わえる感動"や、"地域ごとの個性、魅力"を広く、深く理解し発信することで、少しでも地域の活性化につながる仕事がしたいと考えて、旅行に関する情報発信を行う職業になりました。

小田原に移住したきっかけ

先述したように、歴史が好きだったので小田原という土地の名前は知っていました。意識し始めたきっかけは、大学時代にたまたま箱根の帰りに小田原のお寿司屋さんに寄ったことです。「こんな美味しいものがこの値段で食べれるのか!」って(笑)
それからは、何度も遊びに来るようになっていました。

東京での生活が嫌だというわけではなく、小田原に住みたいという理由での移住だったので、移住の候補地は、小田原のみでした。
私は幼い頃に福岡に住んでいて、こちらでいう御幸の浜のような浜、百道浜(ももちはま)へよく行っていました。そういった、自分にとっての原風景に似ている部分を感じることができるというのも移住する先の必須条件でした。

小田原の印象は「駅から10分、海から5分、城から3分」

小田原駅周辺エリアはなかなか物件事情が厳しいと聞いていましたが、
私は、満足する物件に出会うことができ、小田原暮らしをスタートさせることができました。
小田原に住んでみて、一番いいなと感じるのは、「駅から10分、海から5分、城から3分」という立地。こんな立地は首都圏で他にはないんじゃないでしょうか。生活と自然と歴史のバランスがうまく取れている。
スーパーでは新鮮なたくさんの種類の魚が並んでいるし、朝や夜に海を歩くのも気持ちいい。駅から歩いたら、桜並木にお城、「海への扉」を通って海へ、と歩くのが楽しいまちです。

東京との距離感は「行ける、帰れる、そして呼べる」

桜井さん
どこへ移住する場合にも言えることですが、学生時代の友達や社会人の友達も皆、東京に住んでいるのでそういう人たちと飲めなくなるのは寂しいという気持ちはありました。
ただ、小田原に関しては、週末であれば、「東京に行ける、帰れる、そして呼べる。」日帰りでも大丈夫。じつは東京と小田原は遠いようで距離が近い。
もし、私と同じように、移住したら、東京と離れて寂しくなるなという不安のある人がいたら、小田原なら大丈夫と伝えたいです。

小田原には、「旅のプロでも気づいていない魅力がある」

小田原を「目的地」にしてくれる人が増えるといいなと考えています。
小田原の印象として、箱根や熱海の経由地であるとか小田原城のイメージが強くついてしまっている。
有名な旅行ガイドブックの小田原紹介ページを見ても、全体の約半分が小田原城の説明になっています。とても詳しく紹介されていて、これはこれでよいとは思うのですが、小田原には魅力がほかにもある。
ガイドブックを作る人たち、旅のプロでもそこに気づいていない人が多い。
もっと全体をPRした、「小田原での過ごし方」のようなモデルコース的な提案がされたらいいなと思います。

私自身としては、小田原の魅力を作り出すモノ・コトとそれを作り出すヒトを発信するWEBサイト「おだわらさん」を立ち上げました。
インタビューし、それを記事にして発信するだけでなく、小田原の魅力発信目的に限り、サイト内の写真・テキストを無料、クレジット表記不要で提供しています。こういった形で小田原の活性化に貢献できればと考えています。

小田原は「お洒落しているけど、媚びていないまち」

観光地として充実しすぎると、お土産とかもわざとらしいものが多くなったり、街並みも観光客向けになってしまうことがあります。
小田原は、観光客の目が入っているので外の目は気にしている。しかし媚びていない。身だしなみで例えると、パジャマ姿でいるようなまちがある中で、しっかりとお洒落している。けれども嫌味ではない。
こういった観光地でありつつ、住民も暮らしやすい。そんな絶妙なバランス感をもったまちでずっといてほしいなと思います。

1分インタビュー動画

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