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移住

2022.03.18

若者が輝けるまち【槇さん・移住・農業】

「レモン農家になる!」と、大学卒業後に農業の世界に飛び込んだ槇さん。
周囲の友人は就活して企業で働くことを決める中、「大企業で働くことは自分には合っていない」と感じ、小田原にやってきました。

農業を通じて出会ったのは、小田原の様々な人たち。

「小田原の人たちはみんなキラキラしている!」と感動しながら、小田原と農園のある石橋地域を盛り上げようとしている槇さんにお話しを聞いてみました。

「レモン農家になろう」との思いで小田原へ

「レモン農家になる」と決めて、大学卒業と同時に小田原に移住してきました。

学生時代、農業をやっていたわけではなく、所属していた学部も農業とは関係のない学部でした。就活していたころ、仲の良い友人が農業の研究をしていたことがきっかけとなり、「農業」や「農家」に興味を抱き、生産者と消費者を繋ぐサービスを運営する企業のインターンをしました。

インターン時の主な業務はマーケティング関係だったのですが、サービスの関係上生産者と知り合うことも多く、どんどん「農業」の魅力に惹かれていきました。もともと「企業で働くことには向いていない」と感じていたこともあり、一念発起して「農家」になることに決めました。

「レモン」を育てることに決めた理由はいくつかあります。神奈川県の出身なので神奈川を離れたくなかったということ、神奈川といえば「レモン」と思ったこと、また、国産レモンの注目度が年々増加していることや、瀬戸内レモンが国内生産量の8割を占めている現状を知り、関東のレモンに伸びしろがあると感じたからです。そして、「レモン」といえば小田原の「片浦レモン」と思い、小田原で農園を探すことにしました。

農家になるためには2年間の研修が必要(*1)なので、農業研修ができる農園を探していたところ、知人の紹介で、小田原で様々な活動をしている菅田悠介さん(「オダワラボ」only storyへのリンク)に出会いました。菅田さんから紹介していただいた農園が、今、私の研修地である小田原の石橋地域の「矢郷農園」になります。

そのような繋がりから、「矢郷農園」で2年間の研修をしていて、もうすぐ1年目の研修が終わります。

当時は突然の連絡にもかかわらず、あたたかく迎え入れていただいた矢郷農園さんに本当に感謝しています。
いつも気さくに話しかけていただけますし、地域の人にも紹介していただいて、すぐに地域に馴染むことができました。
菅田さんと矢郷さんとの出会いがなければ、小田原で農業研修はしていないかもしれません。

*1  新規就農のためには、農業または農業法人等で最低2年間の研修が必要(かながわ農業アカデミーの学生であれば1年間。詳細はこちら

小田原は「大人」がキラキラしている

移住する前は、小田原は「箱根に行く途中に寄る場所」というイメージで、小田原で電車を降りることはあっても小田原のことを詳しくは知りませんでした。

「片浦レモン」のことは知っていたので、農業のイメージはあったのですが、実際来てみると、とにかく景色がきれいでした。農園から見える景色は本当に美しいです。

そして、人が素晴らしいと思いました。
小田原の、とくに「大人」がキラキラしています。若い世代を応援してくれますし、皆さん「小田原が大好き!」と言っていることに感動しました。自分の地元では、地元を語れたり、誇ったり、外の人にPRしたいという人はほとんどいなかったので、そういう方が沢山いて、かつ、みなさん優しいので、ものすごく居心地が良いですね。

農業の魅力は「作る→売る」までの全ての過程を見られること

自然に触れられるということが魅力の一つだと思いますが、1番の魅力は自分で作ったモノを売るところまで見られることですね。

ECが普及して、生産者も自ら農作物を売ることができる時代です。私は矢郷農園のウェブサイト制作をしたり、SNSで発信したりすることで、インターネットから全国の皆さんに農作物を買ってもらえるようにしました。

気がついたら「第二のふるさと」になっていた石橋地域

矢郷農園の様子

矢郷農園の方々。手前が矢郷史郎さん

石橋地域は、地域でのイベントが多く、繋がるきっかけが沢山あるので、すぐに地域の人と仲良くなりました。

年齢層でいえば高齢の方が多い地域なので、石橋地域に来た当初は、年齢的にかなり目立っていたと思いますが、優しくしていただき、一緒に楽しく過ごしています。生まれ育ったまちではないですが、気がついたら「第二のふるさと」と感じるようになりました。
また、隣の地域である米神地域には、菅田さんの住んでいるシェアハウスがあり、そこでいろいろな出会いがありました。若い人も多く集まり、同年代の農家の方や、都内の大学生など、いろいろな価値観をもっている人たちに出会うことができる場になっています。

小田原のおすすめスポット

石橋地域の石橋山古戦場から見える景色が好きですね。
米神地域の米神漁港から見える海の景色も好きです。
 

石橋山古戦場跡からの景色

石橋山古戦場跡からの景色

米神漁港からの景色

米神漁港からの景色

小田原は「若者が輝けるまち」

小田原を一言であらわすと、「若者が輝ける街」です!

小田原の大人たちが、みんな見返りなしで若い人を応援してくれます。

何か困ったことがあると、小田原の人たちの繋がりから、何かしら解決策が生まれる、解決してくれる人が見つかる、そんなことが日常で起きるまちです。

農業だけでなく、飲食店やEC会社・PR会社など、いろいろな分野に、それが得意な人・専門家の方がいて、みなさんが知恵を出し合って解決していきます。何か新しいことを始めようとしている若い人にはとても心強くて、刺激的なまちです。

海や山などの自然の資源だけでなく、イベントスペースなどの発表・交流の場があり、それを活かす人たちも沢山居ます。

「来てみたい農園」にしたい!

石橋地域をもっと人気の場所にしたいです!イメージは「来てみたい農園」です。

この農園を観光スポットに出来たら面白いと思っていて、例えば、レモンサワーの飲み比べなど、レモン農家ならではのイベントをやってみたいです。

この地域のことが本当に大好きなので、さらに人が増えていくような取り組みをしたいですね!

1分動画はこちら!

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