レポート
2019.11.04
江之浦測候所~文化芸術の発信地~
小田原ふるさと大使の杉本博司さんが10年以上前から構想していた小田原文化財団の「江之浦測候所」が、小田原市片浦地区の江之浦に建設され、2017(平成29)年10月から一般公開(予約制)されています。
江之浦測候所は、開発面積3000坪の広大な敷地に、冬至、夏至、春分、秋分の朝日の軸線に合わせて各施設を配置。美術品鑑賞のための長さ100メートルに及ぶギャラリー棟や、さまざまな公演が行われる石舞台や光学硝子舞台、茶室、庭園、門、待合棟などで構成され、人類とアートの起源に立ち返り、国内外への文化芸術の発信地として構想された場です。杉本さんにとって、小田原は特別な場所。江之浦にあった通称眼鏡トンネル(JR東海道本線の旧線)を走る車窓から見た大海原の景色が、杉本さんの人としての記憶の始まりであり、杉本さんの代表作である「海景」は、このとき見た水平線に普遍性を見出し着想されました。
自身の記憶の原点であるこの地に、小田原文化財団を設立、江之浦測候所を建設し、世界へ向けて日本文化の精髄を発信していこうとする杉本さんの壮大な構想。ぜひ、江之浦測候所へ足を運んで、感じてください。
マガジンハウスの雑誌『カーサ ブルータス』のWEBサイトで4Kカメラの映像が配信されていますので、こちらもご覧ください。
関連情報リンク
所在地等
- 所在地:250-0025神奈川県小田原市江之浦362-1
- 休館日:火・水曜日
- 見学時間:11月~3月 1日2回(10時・13時)
4月~10月 1日3回(10時・13時・16時) - 入館方法:完全予約・入替制(約2時間)
- 入館料:3,000円(税別)
※中学生未満入場不可 - アクセス:JR東海道本線「根府川駅」下車徒歩40~45分または無料送迎バス約10分