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移住

2022.05.25

小田原は、「ネオ田舎」「日本のボストン」【花岡夫妻・移住】

「大型犬とのんびり暮らせる一軒家を建てる」というプランを実現するため、小田原へ移住した花岡夫妻。住んでみると、二人の趣味である「自転車」を最大限堪能できるまち・フィールドであること、そしてコミュニティの距離感も絶妙で、とても住みやすいということに気がつきました。「田舎とシティのハイブリッドの『ネオ田舎』」「日本のボストン」と新しい切り取り方で小田原を表現する花岡夫妻にお話しを伺ってみました。

「東京に通勤可」「温暖なまち」を探していたところ、小田原を見つける

小田原に住む前は夫婦で大阪に住んでいました。夫婦の仕事の関係で東京への通勤が必要となり、東京への通勤圏内で居住地を探しました。

小田原は東京への通勤圏内であり、新幹線を使えば品川まで最短26分。それでいて、自然が多く、気候も温暖で過ごしやすいところと感じて、候補地にしました。

長野出身で札幌など雪が降る地域に住んでいたこともあるので、冬でも温暖なまちを探していたことも候補地にした理由のひとつでした。

「大型犬とのんびり暮らせる家を建てる」というプランが叶うまち

東京への通勤圏内で居住地を探していたので、埼玉・神奈川・千葉が候補地だったのですが、神奈川に候補を絞ってからはほとんど迷わず、小田原一択でした。

というのも、ゆくゆく大型犬とのんびり暮らせるようなゆとりのある一軒家を建てるというプランがあったので、予算を考えていろいろな地域を検討しました。その中で、予算と合ったのが小田原でした。まずは、家を建てる前に1年ぐらい住んでみようということで、賃貸物件を探し、今の家に住んでいます。大阪の時と比べて面積は広くなり、家賃は安くなりました。

住んでいる場所はエリアで言うと「鴨宮エリア」になりますが、大きなスーパーもあり、駅までも近いのでとても住みやすいですね。車は持っていませんが、不便なく過ごせています。

エリアを決める前、いろいろ情報収集しましたが、買い物等の施設の情報については調べればわかるのですが、住む地域の治安や住んでみた際の雰囲気が事前にわかるものが少なかったので、そのあたりの情報がもっとあると良かったですね。

小田原は田舎なのにシティ感のある「ネオ田舎」

花岡さん夫婦とCycle Days佐々木さん

花岡さん夫婦とCycle Days佐々木さん

小田原について調べる前の小田原の印象は「箱根駅伝で通る街」「田舎」というイメージでした。

住んでみると、人と人との距離感・コミュニティの近さがちょうど良くて、良い意味でギャップがありましたね。絶対参加しなきゃいけないイベントがあるわけではなく、それぞれが程よく繋がることができる。「来るもの拒まず、去る者追わず」といった空気もあります。視覚的な雰囲気は田舎なんですが、まち自体はシティ感もある。「ネオ田舎」という感じでしょうか。

現在の家はインターネットの環境があまり良くなかったので、コワーキングスペースを探していたところ、国府津の「BLEND」を見つけて利用しています。「BLEND」の利用者の中に小田原や小田原周辺地域の経営者の方がいて、多くの方と繋がることができました。私は自転車関係の仕事をしているのですが、BLENDの近くにある「Cycle Days」の佐々木さんとも、BLENDきっかけで繋がることができました。

自転車を楽しむには最高のまち。街・川・山と景色が次々と変わっていくのが心地良い

自転車の視点で考えると、小田原のまちはとても魅力的です。休日はだいたい自転車を走らせていますが、街があって、ちょっと走らせると川があり、山があって、これら全てが30km圏内にあります。30km圏内で景色がどんどん変わっていくというのは、他のまちでは考えられないですね。コンパクトにすべての景色があるというのは本当に素晴らしいことだと思います。

あとは、みんな優しいですね。些細な話ですが、信号の無い横断歩道で車が止まってくれるといったことや、道を歩く小学生が挨拶してくれるなど、住んでいるだけで心が豊かになる気がします。

小田原の人、という点では、今年(2022年冬)雪が降った時、コワーキングスペースにいた方、全員が驚いていた事が印象的でした。雪が降らないと聞いていましたが、降雪で驚くぐらい、このまちでは雪は珍しい現象なのだと改めて感じました。

小田原は日本のボストン

小田原は「日本のボストン」だと思います。

ボストンは起業家のまちで、新しいアイデアが沢山生まれているまちです。同じようなスタートアップ起業が活発なまちとして、シリコンバレーがありますが、シリコンバレーは大企業が集まっているまちだとすると、ボストンは個人起業家が多くいるまちですね。地域のコミュニティがしっかりしていて、マーケットもあるので、いろんなビジネスを試すことができる。小田原はその感じに近いと思います。ボストンに一番近い大都市はニューヨークだと思いますが、東京が近いという小田原の特性も似ている要素の1つだと思います。 

コミュニティへ入る「きっかけ」をつくっていきたい

現時点で、「訪問の目的地が小田原」といった形がまだまだ少なく、他のエリアへの訪問のついでに小田原に来るといったパターンが多いと思うので、小田原が目的地になるようなことを増やせればと思っています。そのためにまずは「住んでいる人が楽しい」と思えるような仕掛けやイベントを考えて、住んでいる人の楽しさが魅力となって外の人を呼べるようなことができればと思っています。

たとえば、自転車レースとか、海岸で運動会などを計画しています。

あとは、移住した人が気軽に入ることができる・利用できるコミュニティをどうやって作るか、維持していくかといったことですかね。現時点でもコミュニティは沢山あるので、そういったコミュニティへの参加のきっかけづくりといったほうが正しいかもしれません。さきほどお話したイベントが、そういう役割になるのもいいですね。

どういう形であれ、このエリアに住んでいる人が一番楽しいと思うものを考えていきたいと思います。

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