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移住

2024.05.28

困った時に誰かが助けてくれるまち【高山さん・移住】

高山さんの写真
「日本かくれんぼ協会」代表理事であり、初代かくれんぼ日本代表の高山さん。
数多くのメディアにも出演され、日本、そして世界を股にかけ活躍する高山さんが選んだ新しい「暮らし」の場所は、小田原でした。
なぜ「かくれんぼ」なのか。なぜ「小田原」なのか。高山さんの思い、そして、人との出会いについてお話を伺ってみました。
隠れている高山さん
高山さんはどこにいるでしょうか?探してみてください!

世界1位を目指せるもの、それが「かくれんぼ」

「世界で1番を取りたい」と思って、めぐり合ったものが「かくれんぼ」でした。

「かくれんぼ」って、多くの人が子どもの時にやりますよね?これ、実は世界共通で、ルールはそれぞれの国で違えども、世界中で楽しまれています。私自身、身長はそこまで高くありませんが、視力が2.0でふつうの人よりも高く、そんな自分の特徴を活かせる競技でもあると思い、調べてみところ世界大会が開催されていました。

当時日本から出場している選手がいなかったこともあり、日本代表に名乗りをあげて、2017年にイタリアで開催された世界大会に出場しました。その大会には全世界から80チーム400名が参加していました。コロナ禍の期間は開催されなくなってしまったのですが、それまでは毎年開催されている大会でした。

世界大会のルールは、日本でいうところの「缶蹴り」に近いルールで、鬼の目をかいくぐりながら、チェックポイントまでたどり着けるかどうかを競います。鬼の目を盗むことも大事ですが、時には誰かにおとりになってもらうなどの作戦を立てる必要もでてきます。専属のコーチがいて、作戦を研究しているイタリアやフランスなどヨーロッパのチームが強豪です。世界1位を目指しましたが、残念ながら結果は世界9位でした。

大会に参加した時に感じた『大人が本気で遊ぶと、カッコいい!』という思い、そして、世界1位を取れなかったという悔しさから、『日本をかくれんぼ大国にする』という目標を持って、『一般社団法人日本かくれんぼ協会』を立ち上げました。

魅力だらけの「かくれんぼ」

「かくれんぼ」の魅力は本当に沢山あるのですが、「男女関係なく遊べる」「年齢関係なく遊べる」「場所を選ばない」「参加者同士が仲良くなる」「非日常・自然の中での活動」…などなど、枚挙に暇がありません。また、移動を伴う競技でもあるので、健康面でのプラス面も多い、ということを学会で発表したこともあります。ウォーキングなどに比べて、1回の消費エネルギーは多くないのですが、継続意向が高いことがわかり、三日坊主などにならず続けられるという結果を研究発表させていただきました。

上記の事から、現在は多くの企業から、「健康」「チームビルディング」といった側面で相談を受けることが多いです。様々な企業のご支援をさせていただいたり、企業とコラボした商品を作ったりと、発展性も感じています。

これだけの可能性を持ち、かつ、全世界の人が共通で楽しむ・理解できるというすごい文化だと思います。

かくれている高山さん
どこに隠れるかは創意工夫
雪の中で隠れている高山さん
雪の中でのかくれんぼ
研究発表の様子
研究発表の様子

「小田原=米神」と思っていました

小田原への移住のきっかけは、菅田悠介さんと出会ったことですね。仕事の関係などで、小田原城周辺には来たことはありましたが、それ以外のエリアは行った事がなかったんです。悠介とは大学が同じわけでも職場が共通だったわけでもなく、共通の友人を介して、新潟県長岡市の花火を観に行き、そこではじめて知り合いました(笑)

悠介は小田原の「米神」でシェアハウスをしているのですが、そこに行くと、米神の海の景色はすごくきれいだし、シェアハウスでの様々な人との出会いが面白く、たびたび小田原に来るようになりました。小田原といっても、米神なので、当時、僕の中では「米神・根府川方面に行く」が「小田原に行く」でしたね。

また、「かくれんぼ」は自然の中で行うことが多いので、自然あふれる場所は仕事の視点でもとても魅力的でした。

シェアハウスの様子
シェアハウスの様子

結婚をきっかけに新しく住む場所を考えた時、迷うことなく…

私自身が結婚することになり、広い部屋に住む必要性が出てきたので、都内以外の場所での暮らしを検討しはじめました。仕事も地方に行くことが多く、都内に住み続ける理由もなかったので、そうであるならば、自分にとって理想の環境に住みたいという思いが優先度としては高かったです。
結論、ほぼ迷うことなく「小田原」に決めました。(笑) 

他の地域だと、神奈川県の葉山町や、千葉県の成田市も検討しました。東京への近さという点では、葉山町、空港への近さという点では成田市でしたが、小田原であれば、東京へ新幹線を使って30分で行けますし、何より、悠介の家も近いので、気の置けない友人が近くにいるというのはとても心強いと思いました。

自然が近く利便性も高い鴨宮エリア

物件については、いくつかの物件を見たのですが、やはり価格が圧倒的に安かったというのが決め手のひとつです。私の住んでいる場所は、エリアでいうと「鴨宮」なのですが、米神までバイクに乗って15分ぐらいでいけますし、電車でも行けます。小田原駅へもすぐ出られるので、新幹線も乗りやすいですし、交通アクセスと価格面が圧倒的に良かったことが大きいですね。

鴨宮エリアに住み始めて、自然が身近になりましたね。朝、晴れていれば10分ぐらいで海まで出られるので、海までジョギングして、そこから戻ってくると、山側に富士山がドーン、と見えるんです。都内には無い環境ですよね。あと、とても「静か」だと思います。元々東京23区に住んでいて、23区の中でも、少し静かな方に住んでいましたが、それでも車の量は多いし、人も10倍ぐらいました。それに比べて、本当に静かで過ごしやすいです。

美味しい店も多いですね。おいしさもさることながら、価格が圧倒的に安い。鴨宮駅周辺は観光地というより住宅街なので、なおさらそうなのかもしれないですが、本当にびっくりしています。まだ、開拓しきれていないので、今後開拓していきたいですね。

酒匂海岸
鴨宮駅周辺からすぐいける海
鴨宮方面から見える富士山
鴨宮方面から見える富士山

小田原は「困った時に誰かが助けてくれるまち」

小田原は「困った時に誰かが助けてくれるまち」ですね。この前、都内から小田原の家に引っ越す時も、悠介や悠介の知り合いの「矢郷農園」の矢郷さんが引っ越しを手伝いにわざわざ都内まで来ていただいた事など、仕事面でもプライベート面でもいろんな人に助けてもらっています。
そういう意味では、悠介繋がりでいろいろ解決している部分もあるので、「菅田悠介のいるまち」と言っても過言ではないですが(笑)
困ったことがあっても、誰かがそれを解決する手段を知っていて、手伝ってくれる。そんな空気を移住前からも感じていましたし、住んでからもそのようなまちだと感じています。

高山さんと菅田さんの写真
左:高山さん 右:菅田さん

日本をかくれんぼ大国にする

今後の目標は「日本をかくれんぼ大国にする」ですね。
先述したように、「世界1位」になりたいので、もっと競技の研究をしていき、「世界1位」をとります。本当に可能性のある競技だと思いますし、いろんな人に面白さを知ってほしいです。

直近では、2025年の大阪万博でかくれんぼの大会を予定していることと、かくれんぼ世界大会の日本での開催に向けて調整を進めています。

あとはせっかく小田原に移住してきたので、小田原でなにか「かくれんぼ」を使って、地域の人や企業を支援できればと思っています。

談笑する菅田さんと高山さん

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