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レポート

2015.05.07
市内各所での印象的なスナップ写真

お城を飛び出して

小田原城を見上げなくても、足元にもっとワクワクするものが広がっている。お城の公園・城址公園には、ニホンザルがいる。坂を下ると、レトロでかわいい遊園地、2周80円の豆汽車が走っている。さらに下ると、空気が一変、厳かな神社が現れてくる。わずか数分歩くだけで景色が変わるのは、まさに小田原の魅力である。

ここは歴史を受け止めてきた自然豊かな場所。多様で上質なモノが散りばめられたまちである。山も海も川も、空もすべてが近い。山にひと足踏み入れると、薫る風、水のせせらぎ、木漏れ日たちが受け入れてくれる。振り返れば、海が空と重なり合い、汐風が吹き抜ける。マウンテンバイクで駆け抜けてもいい、ゆっくりとハイキングしてもいい。ぶらぶら歩いていると、柑橘畑が現れる。レモンの葉に触れれば、清々しい芳香が体を包む。山を降りると眼下に広がる街と海。自然と街と人が寄り添ってきた歴史が感じられる。海沿いに目を向けると、ダイビング、サーフィン、ヨガ、釣りにバーベキューと、日常がまるでアドベンチャーのようだ。

夕暮れ時、街には豆腐屋のラッパの音が鳴り渡る。100年以上の老舗の店主に聞けば、30年間、毎日欠かさず豆腐を届けているという。この街は、代々続く老舗の商店が多い。レトロな看板好きにもたまらない。街の魚屋さんを訪れると、その日に水揚げされた魚が輝いている。鮮度がいいのは当たり前。ここではそれを売る人、買う人の関係性が重要なのだ。

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