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レポート

2015.05.07
ダイバーが学橋をわたる様子

Diver in OHORI

小田原の象徴『小田原城』

小田原城
その昔、関八州を治めた北条氏がその基礎を築いた小田原。
小田原の象徴といえば、もちろん『小田原城』です。
成田空港から一番近い天守閣の『小田原城』は、東京ー小田原で新幹線を満喫、小田原城を見学した後、バスで富士山を回り京都へ…といった、JAPANゴールデンルートのひとつとして、海外の方からも注目されています。

35年の堆積・・・

お堀
そんな小田原の顔とも言うべき『小田原城』の周りを囲むお堀。
イベントの際には、ボートが浮かび、カップルが仲睦まじく漕いでいたり、おじいちゃんに連れられて、子どもが笑顔ではしゃいでいたり。
街なかに癒しと安らぎを与えてくれています。
そんなお堀も、昭和55年に市政40周年記念事業の目玉として大規模な清掃をして以降、35年余り大きな清掃は行われていませんでした。

立ち上がったダイバーの皆さん

入水前の様子
今回、このお堀をきれいにしようと立ち上がったのが、お堀とは異色のダイバーたち。
西神奈川ダイビング事業者安全協議会に所属し、石橋ダイビングセンターの代表を務める滝田氏と、OpenWaterの代表を務める冨田氏が仲間に呼びかけて13人のダイバーたちが集まりました。
滝田さんらは、過去に芦ノ湖のゴミ清掃ボランティアや、被災地の海岸清掃も行っていて、地元小田原でも何かできないかとFMおだわらの鈴木局長に相談。
今回のお堀の清掃プロジェクト案が浮上しました。

清掃は手探り

お堀に桜の花びらが浮かぶ4月中旬。
清掃作業は10時から1時間ほど行われました。
ダイバーたちは、皆さんインストラクターの有資格者。
ドライスーツにボンベを着用し、2人一組でバディを決め、本番のダイビングさながら。
しかし、今回潜るのは、水深1.5m、視界50cmほどのお堀。
足を踏み入れるとヘドロで視界も悪くなり、手探りで手当たり次第にゴミを拾っていくというものでした。
入水の様子

やはりありました・・・自転車

清掃で出たゴミ
今回の清掃で出たゴミは、約70kgで100点ほど。
大きなものでは、自転車が2台、単管パイプ数本、また、携帯電話やタブレットなども回収されました。
中には懐かしの看板もあり、お堀の歴史を感じます。
観光客も多く往来するお堀端通りに面したお堀とあって、落し物も多いのでしょう。

たくさんの報道陣が!

カメラマンが集まる様子
実は、ダイバーがお堀に潜って清掃するのは今回が初めて。
そのニュース性もあって、テレビ各局、新聞各社が取材に。
当日、夕方のニュースでは各局でお堀にダイバーが潜って清掃する様子が放送されました。

自宅の玄関を掃除するように・・・

お堀端通りを散歩する皆さん
清掃中は、観光客や通行人の方で一時人だかりができるほど。
皆さんからは、「お堀がきれいになるのはとても嬉しい。」「G.W.には北條五代祭りで多くの方が訪れるので、きれいなお堀でお迎えしたい。」といった声も聞かれました。
お堀は『小田原城』の玄関口。
これからも、こうして多くの方の手できれいにしていけたらいいですね。

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