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移住

2019.06.26

まちカフェ×移住者~小田原のインフルエンサー

※このページは、小田原市公式ホームページに掲載されている、
平成30年度「まちカフェ×移住者~小田原のインフルエンサー」開催結果 を元に作成しています。
2019年1月19日(土)、テラスから小田原城を見渡すことができる「城山カフェBOSS」を会場に、小田原市に移住し活躍されている先輩移住者を対象に、市長との懇談会を開催しました。
今回のテーマは
「小田原のインフルエンサー ‐選ばれたまち 向けられた思い‐」です。

同場所では午前中に、本市へ移住を考えている人を対象に開催した移住体感イベント「かまぼこ de フレンチと小田原暮らしのあれこれ体験」を開催。講師には先輩移住者である安間さんに務めていただきました。
まちカフェ

まちカフェの様子

かまぼこdeフレンチ
イベント終了後、安間さんの他、既に移住サポーターとして活躍いただいている先輩移住者などにも集まっていただき、市長との懇談会を開催しました。懇談では、移住した経緯も交えながらの自己紹介の他、更なるまちの魅力が伝わる発信方法やアプローチの仕方、小田原に住んでみての意見や気づきの提案など、さまざまな意見交換を行いました。

市長からひとこと

加藤市長

加藤市長

今回は、小田原のまちを元気にするための取り組みをしていただいている人からお話を伺い、それをより広めていこうという目的で懇談の機会を設けさせていただきました。
本市の大事なテーマの一つである定住人口を増やしていこうとする中で、皆さんのようにインフルエンサーとして対外的に影響を与えている人からの率直な意見をいろいろと伺いたいと思います。更なるまちの魅力が伝わる発信方法やアプローチの仕方、小田原に住んでみての意見や気づきの提案など、忌憚のない意見をいただきたいと思います。

皆さんからのご意見

「城下町に来た」と感じてもらえる街並みに

安間さん
小田原の景観が揃っていないと思う。例えば京都は街全体が歴史感のある落ち着きのある感じでまとまっているが、小田原はそうなってはいない。駅を降りてから「あっ、城下町に来た」と感じてもらえる街並みとしていくことが望ましい。また、シャッター街となっている所もポツポツと店が入ってくると少しずつ活性化し、盛り上がってくると思う。
市長のコメント
例えばかまぼこ通り沿いの景観は、勝手にパラパラと改装するのではなく、デザインコードを決めてやっていこうと動いているところです。銀座通りもポツポツと店が入ってきています。

小田原市役所ロビーをもっと発信できる場に

山口さん
小田原市役所のロビーは、展示している名産品が昔からあまり変化がなく、全体的に暗い印象なのが残念。老舗のパネル展示や市のPR動画を流すなど何かもっと発信できる場として活用できないかと思う。地場産品の紹介だけでなく例えば人にクローズアップし、紹介するパネルがあるだけでも、移住者が来庁した際に知ってもらえ、地元への誇りを持ってもらえると思う。

空き家を借りたくても、所有者に借り手の真意が伝わらない

空き家物件を借りたくても、「なぜ貸さなければならないのか」と所有者が手放してくれないことが多い。借りたい側の真意がうまく伝わらないのが課題である。空き家調査については市職員も歩き回ってもらっているが、所有者が見つからず50年以上空き家のままなど、もったいない物件も多い。
市長のコメント
古い街ならではの考え方だと思います。インバウンド対策も進めている中で、古い街並みをなりわいの雰囲気を残したまま活かすという点が一番よいと思います。観光地化を意識した取り組みは必ずしも必要ないと思っています。

子どもと一緒に遊べるオープンスペースの設置を

鍵和田さん
小田原はもともと自然が多く子育てしやすいイメージを持っていたが、意外と子どもと一緒に遊べる開けた場が少ないと思う。色々な切り口でイベントが開催されるのはありがたいが、小田原に住んでいる人が小田原を好きになってくれるような取り組みが少ないと感じる。
例えば、小田原に住むパパママに向けて、遊びに特化したオープンスペースがあれば、それ1つあるだけでも毎週遊びに行ける場が増えると思う。
市長のコメント
小田原は海、山、川など資源が多いですが、それ故にどれかに絞り、それを仕立てて何かをやろうという発想にまで至らなかった経緯があります。

お金と時間に余裕がある人をターゲットに小田原のPRを

後藤さん
SNSで3日に一回は「小田原最高!」と発信している。その時にどういう人が反応するかというと、若い子育て世代もいるが、意外と40代過ぎで大企業の役職者が共感を示してくれている。そのため、そういうお金と時間に余裕がある人をターゲットに小田原をPRし、週末にお金を小田原で落としてもらうやり方は効果アリだと思う。

外から新たに人を呼ぶより、小田原出身者にUターンを

小田原に住んでいる人たちに、小田原を誇りに思ってもらうという事は大事であり、そのためには、優秀な人たちが小田原にUターンで帰ってきていることを伝えるのは有効な手段だと思う。外部から小田原に人を呼ばなくても、元小田原の人に地元へ戻ってきてもらえるようにすれば、結果的にはそれが一番よいと思う。
市長のコメント
私も20代の時は、もっと環境の良いところに住みたいという願望があり京都に行きました。しかし、現在は「小田原のよさ」への確信はゆるぎないものとなっています。地元の若い人も「それが当たり前」という感覚でいると、小田原のよさに気づかないでいる人も少なくないと思います。

放課後に学校内で遊べるスペースがない

たなかさん
今、子どもは小学2年生。東京在住時は放課後児童クラブとして学校内で遊べるスペースがあったが、小田原はそれがなく困っている。
市長のコメント
市では放課後子ども教室を小学校内に設置し、来年度、全校に設置が完了する予定です。確かにご指摘の小学校は週に1回の実施のみです。今後は時間を伸ばすことと、できるだけ毎日できるようにすることが課題であると思っています。ちなみに、地域活動シンポジウムで議題として扱いましたが、「地域が各地域の中で子供の居場所を作る」ということを行っています。そうした取り組みも広げていきたいと思います。

気軽に情報を発信できる人に情報を拾ってもらうしくみを

くまださん
住んでいる人が楽しめると言うことが一番必要な要素だと思う。「いつどこでこういったイベントがある」という程度の情報なら気軽に発信できるという行動力のある人は結構いると思う。そういう人に情報を拾ってもらえるしくみがあれば、住民に情報が伝わり、より楽しめるのではないかと思う。
市長のコメント
少しずつ皆さんとネットワークを作りつつある状況です。次に向けて色々と考えていきたいと思います。

駅前に自転車のステーションを設置し、まちの活性化を

くまださん
私自身自転車が好きだが、小田原は自転車のポテンシャルが高い街だと思う。新幹線で小田原に来て、自転車で箱根まで行き帰ってくる行程をもっと手軽にできれば、自転車ファンから外国人観光客、地元民まで幅広く気軽に参加できるのではないか。ニーズはかなりあり、「新幹線が停車する」「海沿いを走れる」「近くに箱根がある」というのはとても好条件である。現状は駅前で皆申し訳なさそうに自転車を組み立てているため、駅前に自転車のステーションを整備し、駅前で気兼ねなく自転車を組み立てられる広場として利用できるようになると大変よい。

レンタサイクルについて

また、清閑亭でもサイクルスタンドを置いて、まち歩きや文化財巡りの中継地点とするなどしている。 観光客が本当に乗りたい自転車とは、ママチャリに看板がついているタイプではなく、ブランド物のクロスバイクとかマウンテンバイク、タイヤの小さいタイプなど、写真に収めたくなるようなものだと思う。今のレンタサイクルもレトロ感がよいのかもしれないが、機能面や重量面で弱い。

市のインバウンド対策の内容が分からない

うめみやさん
小田原は海も山も川もあり、1日でその全部が見られる街というのは、この辺りでは小田原が1番だと思う。そういう面から、小田原は自転車でまちの活性化を図るのにはとても可能性があり、意義があると思う。

小田原を自転車で活性化を

私もゲストハウスを経営するに当たりインバウンドを常に意識しているが、現在市で行っているインバウンド対策が何なのかよく分からない。それが分かれば私も同じ方向性で進めていきたいと考えており、力になれることはぜひ協力したい。

その他のご意見

  • 小田原を出て行く人を支援する逆転の発想もよいのではないか。
  • 夫婦で東京に勤めているが、子どもが小学校に上がるタイミングで夫婦どちらかが仕事を辞めなければならない「小1の壁」が不安である。
  • クレジットカードが使える飲食店を増やし、インバウンド対策を。
  • 地元と移住者が接点をもてるようになるとよい。  など
市長のコメント(まとめ)

いただいた貴重なご意見は整理して、場の設営やコミュニティの立ち上げなどを検討していきたいと思います。
小田原市はハード面の整備などを来年から再来年へと進めていきますが、大事なことは地域に住んでいる人が輝いて、小さな魅力的な活動やなりわいが沢山あり、それがそれぞれつながっていることが大切になってくると思います。また、行政とともに実行することで、できなかったことができてくることもあると思いますので、よろしくお願いします。
集合写真

『小田原のインフルエンサー』である移住者の皆さんと

話し合われた内容

発言された意見や提案

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